諸悪の根源「活性酸素」と「筋トレ」の関係!?
「抗酸化物質」という言葉は、最近になってテレビや雑誌などで取り上げられており、ご存知の方も多いと思います。
「抗酸化物質」とは抗酸化作用を持っている栄養のことで、文字通り「酸化を防ぐ栄養素」のことです。
なぜ、この「抗酸化物質」が注目されているかと言うと、体が酸化する原因である「活性酸素」が様々な疾患との関連が報告されているからです。
今回はこの「活性酸素」と「筋トレ」の関係について解説します!
活性酸素ってなに?
「活性酸素」とはちょっと学術的に話すと「化学構造が不安定で、非常に反応しやすくなっている分子」のことです。
簡単に言うと活性化してしまった酸素のこと。呼吸で取り込んだ酸素の2%ほどがこの活性酸素に変わると言われています。
僕は勝手に「暴れん坊酸素」と呼んでいます(笑)
「暴れん坊酸素」と聞くと、何か悪者な気がしますが、本来は体の免疫機能としても働いています。
体内に侵入してきた細菌を撃退して、免疫や感染予防として働いてくれるのです。
ただ、この「暴れん坊酸素」は文字通り、暴れん坊なので、体内で増えすぎてしまうと、健康な細胞まで無差別に攻撃してしまうのです。
細胞は細胞膜という脂肪で覆われています。脂肪はとても酸化しやすく、暴れん坊酸素によって攻撃されると過酸化脂質に変わってしまいます。
近年、この暴れん坊酸素が様々な疾患の発生に関係しているのではないと疑われているのです。
特に老化に関しては強い関係があることは分かっているのです。
活性酸素と筋トレの関係
呼吸した酸素の2%ほどが「暴れん坊酸素」になると言われていますが、それ以外にも発生要因があるのです。発生要因をいくつか紹介します。
- タバコ
- お酒
- ストレス
- 紫外線
- 大気汚染
- 運動不足
- 激しい運動
これ以外にも様々な発生要因があるのではないかと言われていますが、私たちの普段の生活の中で関係しているのは、これくらいではないでしょうか。
お気付きの方もいるかと思いますが、激しい運動も暴れん坊酸素の発生要因と言われているのです。
つまり、筋トレのような激しい運動も発生要因の一つなのです。
重たいダンベルを挙げれば挙げるほど、追い込めば追い込むほど、体内で活性酸素が発生しているのだと思った方がいいかもしれません。
活性酸素の対策!
先ほども伝えたように、筋トレは暴れん坊酸素が発生する原因の一つです。
毎日のように体を追い込むトレーニーの体内では大量の活性酸素が発生しているのです。
筋トレを今すぐ辞めるべきだ!とは言いません!僕も辞めろと言われても辞めるつもりは毛頭ありません(笑)
ただ、筋トレするならしっかりと対策をしてあげて、暴れん坊酸素を取り除いてあげることが重要です!
活性酸素に対抗するのは、冒頭に述べた「抗酸化物質」と言われいる栄養素たちです。
特に植物由来の抗酸化物質が注目されています。植物は動くことができないので、紫外線から身を守るために、植物の体内で活性酸素に対抗する色素を生成しているのです。
代表的な抗酸化物質をいくつかピックアップします。
- ビタミンC
- ビタミンA
- ビタミンE
- アントシアニン(ぶとう、ブルーベリーなど)
- カテキン(緑茶の成分)
- カカオピリフェノール
- リコピン(トマト)
- アスタキサンチン(いくら)
- ルテイン(ほうれん草、ケールなど)
これはあくまで一例で、他にも様々な抗酸化物質が存在しています。
僕もそうですが、トレーニーにとって筋トレは楽しくて楽しくて仕方ないのです。ついつい鏡を見て、大きくなったかなとかチェックしてしまうのです(笑)
でも、そんな楽しい筋トレも、良い側面だけではなくて、見逃せない面もあります。
筋トレしてマッチョになっても不健康になってしまっては意味がありません。筋トレするならしっかり暴れん坊酸素の対策をしてあげましょう!
普段の食事の中で、タンパク質だけでなく、抗酸化物質を意識的に取り込みましょう!